審美的な前歯のお悩みを総合的な技術で解決する東京歯医者 丸の内デンタルオフィス(完全予約制)
1時間1人の個室による自費治療 ジルコニア・オールセラミック治療 MI精密歯科治療
指導医によるジルコニア・チタンインプラント治療 歯を抜かないマウスピース矯正インビザライン治療
くいしばり咬筋ボトックス治療 ヒアルロン酸・ブラックトライアングル縮小治療
骨を誘導するたんぱくりグロス・エムドゲイン人工骨を使用した歯周病治療
削らないカリソルブ・無菌化するドックベストを使用した虫歯治療etc
診療時間 | 10:00~19:00 |
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休診日 | 土曜・日曜・祝日 |
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ボツリヌストキシンは美容の分野で小顔にする、眉間のしわを無くす、肩こりを弱めるなど多く使われていますが、歯医者の立場からすると、ジルコニアや強化型セラミックで歯をせっかく作っても欠けたり、インプラントに悪影響を与えたり、咬合性外傷で歯槽骨が吸収したり、歯が折れたり、歯の形がいびつになったり、歯並びが年々悪化したり、生涯を通じて自分の歯が持つのかなと思うことが結構あります。
その場合、歯ぎしり、噛みしめ、顎関節症をコントロールするために、ナイトガードというマウスピースをつくりますが、毎日のことですし、マウスピースを入れて寝るのが嫌になったり、お酒を飲んで寝ると忘れたり、しばらく使っていたが入れる習慣が途絶えたりと安易に対応できるのですが、生涯続く食いしばり、歯ぎしり、噛みしめをコントロールは大変です。
根本的に歯ぎしりや食いしばり、噛みしめを無くすには、脳からの指令を無くす必要がありますが、当面実現しないでしょう。そうすると、今まで歯科では扱ってこなかったボツリヌストキシンですが、ここにきて普及の兆しがあります。美容外科で小顔にする手法の一部である咬筋に注入する実績が数多くあり、危ない、大丈夫か?という恐怖感が薄れてきているせいなのと、既に、ボツリヌストキシンを入れたことがある人が、だんだん出てきたことがあげられるでしょう。
ボツリヌストキシンの効果も永久でなく、4カ月程度で効果が無くなっていくことも安心の要素となっています。咬筋は歯ぎしり、噛みしめにより毎日筋トレを行っている状態であり、食いしばる人はより歯にダメージを与える筋力をつけていると言えます。その筋力を標準的な筋力に落としてあげるという対症療法が現代の歯科的ボツリヌストキシン療法と言えるでしょう。
一般的によく知られている名前のボトックスとは商品名で、当医院では、ボツラックスを使用しています。A型ボツリヌス毒素と呼ばれ、毒素といわれると大丈夫かなと思いたくなる名前です。良く知られているのは、表情筋における眉間の表情しわ改善です。
歯ぎしり・食いしばりのために開発された薬品ではなく、眼瞼痙攣や脳卒中後上肢痙縮患者さんの筋緊張改善、小児脳性麻痺の改善など美容外科以外の分野でも使用されている薬品となります。
また、製品としてのBotulax(ボツラックス)とBOTOX(ボトックス)に安全性に顕著な差は認められていません。
咬筋にボツリヌス注射を行うことで、咬筋の緊張が取れ、歯ぎしり・食いしばりによる肩こりや頭痛も緩和されることが期待されます。まさか、肩こりや首のこり、頭痛の原因が夜間の歯ぎしり・食いしばりと考えていなかった人には朗報です。
演題は睡眠時無呼吸症候群治療用マウスピースなどの使用により発症・悪化した患者さんにボツリヌス療法が有効かというテーマです
医科では、シーパップを歯科では口腔内装置(Oral Appliance:OA)マウスピースをつかった治療が行われていますが、OAの使用による問題点として、OA装置が壊れる、OA装着により咬合が変化して咬合不全がおきる、顎関節症が起きるといった問題点を少しでも解消できないかという問題に咬筋へのボツリヌス療法が有効かという内容になります。
結果として、咬筋活動量は咬筋電位の中央値が2mvから0.5mvと減少し、咬筋活動量の抑制効果により、下顎の後方移動を含む咬合の安定(無呼吸症候群では下顎の後方移動を前方にもってくるために、OAをいれます)顎関節症の寛解といった改善効果が認められたとのことでした。
それを踏まえて、考えると、無呼吸症候群の患者さんに対し、ボツリヌス療法は、やってはいけないことではなく、無呼吸症候群の有害事象にプラスであるということ。肩こり、頭痛、知覚過敏、ブラキシズム等に有益であり、患者さんのQOLの向上に寄与するとの考え方が広がりそうです。