審美的な前歯のお悩みを総合的な技術で解決する東京歯医者 丸の内デンタルオフィス(完全予約制)
1時間1人の個室による自費治療 ジルコニア・オールセラミック治療 MI精密歯科治療
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滅菌器には、N、S、Bクラスの3種類の滅菌器がありますが、Bクラス滅菌器は海外から後れをとって日本製は数年前から発売されました。Nクラス滅菌は、裸の固形物滅菌のみで滅菌後すぐに使用する目的の滅菌方法で輸送や保管は不可という基準です。SクラスはNクラスの滅菌物に加え、メーカーによって推奨された製品の滅菌が可能となりますが、やや中途半端なクラスであまり、選ばれていません。
Bクラスは医科水準の滅菌が可能で、固形、多孔体、中空物、未包装、包装、一重、二重包装までとなっております。
世界的にみると、歯科は医科大学を選択する時の一つの科であることが多いので、歯科の滅菌を特別にレベルを下げるという発想はなかったのでしょう。そのため、医科用の大きな滅菌器ではなくても、コンパクトな歯科用Bクラス滅菌器が普及したと思われます。それに対し日本での滅菌器はNクラスが及。
具体的には、血液の付く器具を滅菌するのが目的で、保管は殺菌灯で維持するという考え方でした。複雑な中空なものの滅菌は難しく、滅菌パックの中には滅菌が行き届かないのが前提です。唾液による接触は、感染という考え方はしておらず、治療も手袋もしていなかった素手の時代が長かったのです。
保健所の歯科検診でも、20年くらい前までは、ミラーや探針をチャポンと薬液に入れ使いまわしていましたが、今では、検診の人数分滅菌し、手洗い、手袋も毎回替えて交叉感染を防ぐようになっています。
このような、時代の変化と海外でのBクラス滅菌器の普及に伴い、国内でも考え方が変わってきました。特に、インプラント治療の普及の影響が大きく、複雑な形状をした器材をパックに入れて直後に使用しない前提で保管するには、NクラスやSクラスでは不可能だったからです。
インプラント治療は観血的外科処置なので、手術中一人に付きっ切りで他人との交叉感染はありません。問題は、一般歯科治療になります。長年の健康保険の料金は、素手でNクラス滅菌時代の料金のままです。並列診療で、1時間に4人の患者さんの診察し、あっちに行ったり、こっちに行ったりと忙しく動き回る歯科医師の先生。待合室が込み合っている程、流行っているので安心という、飲食店を選ぶ時のような感覚で選ばれていました。診察室も個室ではなく、歯科医師が動き回りやすい、オープンタイプから、ホテルのような内装で、個室診療の時代に移り変わったのです。
院内感染予防に関しても、当然時代の変化があります。まず、並列診療をしなくなりました。予約制で急患随時が、完全予約制に。オープンタイプの診察室が、個室タイプに。診察する患者さんの総数も当然半減。歯科医師も行ったり来たりすることがなくなったので、交叉感染のリスクもなくなりました。
歯科用ドリルのタービンや器具も毎回Bクラス滅菌、個別交換のため、リスクは激減しています。
決定的な違いは、血液感染という概念から、唾液に触れたところから不潔域にするという変化になります。唾液自体は、無菌ですので、唾液が不潔という概念はなかった時代から、唾液には浮遊細菌が多数おり、唾液による交叉感染の危険性や、唾液に触れた手袋でいろいろなところを触ることによる不潔域が、診療所中拡大してしまうことです。唾液に限らず、人の手や身体にも細菌はいますが、特に手についている細菌は問題となりやすく、トイレに行った時に大腸菌にさらされ、その手により、集団食中毒が発生したりすることからも、手洗いは重要です。
飛沫感染に関しては、25度、湿度50%以上あると、細菌増殖は防げますが、冬場は空気の乾燥にさらされるので、感染しやすくなりますが、これは、歯科的要素とは別のものです。